Yahoo! JapanはアドバンスドURLを導入しました。これはGoogleのアップグレードURLと同じくURL管理方法の改良です。広告主にとっての利点もGoogleの場合と同様に、、アカウント全体でトラッキング情報とユーザが到達するURLを分離・管理することで、審査などで発生するキャンペーンの開始の遅延を低減することができるということです。この記事では、Yahoo! JapanアドバンスドURLへのユーザご自身による移行作業について順を追って説明します。
移行の際は、弊社担当アカウントチームにに事前にご相談ください。それではユーザご自身による移行作業の手順をご確認ください。
アドバンスドURLでは、Yahoo! Japanは最終リンク先URLのリダイレクトを許可しておりません。したがって、サードパーティのリダイレクトURLを使用している場合は、トラッキングテンプレートにリダイレクトを配置することが必要となります。エンコードされたリダイレクトを使用している場合は、Yahoo! Japanのご担当者にご連絡ください。
最終リンク先URLには内部リダイレクト(すなわち同じドメイン内の別のURLへのリダイレクトポイント)が含まれる可能性があります。この場合、広告主はそのドメインの所有者である必要もあります。
1. 設定可能な最終リンク先URL(ドメインが同一。サブドメインが異なる)
最終リンク先URL:http://redirect.powpowsports.com?mkw...evice={device}
2. 設定することができない最終リンク先URL(ドメインが異なる)
最終リンク先URL http://www.trackingredirect.com?mkwi...evice={device}
移行作業期間中に、パブリッシャー側でYahoo! Japanのオブジェクトに対して直接変更(編集、作成、削除など)を行うこと、またはパブリッシャーツールを使用しないでください。これは複数のプラットフォームで作業すると、移行中にデータ損失のリスクが高まるためです。Yahoo! JapanとMarinプラットフォームの間ですべてのオブジェクトを確実に同期させるため、移行プロセスの開始時にMarinプラットフォーム内で手動同期を実行することを推奨します。
手動同期を実行するには、以下の手順で操作します。
多数のグループを含むアカウントの場合、同期プロセスの実行時間が少し長くなるのでご注意ください。手動同期は、1日の終わりに開始することをお勧めします。規模の大きいアカウントについては週末に開始するのがよいでしょう。 移行作業は、全体としてほとんどのクライアントで作業開始から完了まで1週間前後の時間を要します。ただし、この所要時間はアカウントサイズによって大きく変わります。
GoogleアップグレードURLをすでに使用している場合は、現在のURLビルダー構成を調べて、カスタムパラメータを確認するとともに、アカウントトラッキングテンプレートを配置している階層も確認してください。ほとんどの場合、同一または類似する設定になり、セルフ移行のステップが極めて容易になります。
そのためには、「管理」>「収益」>「URLビルダー」に移動し、「Google」をクリックします。トラッキングテンプレート階層を確認するには、URLビルダー上部のドロップダウンメニュー
をクリックし、最下位階層のトラッキングテンプレートを特定します(例えば、キャンペーンはアカウント階層のトラッキングテンプレートより優先されます)。アカウントレベルより下位階層のトラッキングテンプレートを使用している場合は、アカウントトラッキングテンプレートが依然として存在し、空白になる可能性があります。これは通常の動作です。
GoogleのURLビルダーの設定をYahoo! JapanのURLビルダーの設定にコピーする場合は、以下の表をご参照ください。この表にあるパラメータは、Yahoo! JapanもしくはMarinプラットフォームにてサポートされていないため、削除もしくは、別の値に置換する必要があります。
マクロ/パラメータ | アクション |
{campaignid} | [ext_campaign_id] |
{adgroupid} | [ext_group_id] |
[distribution] | 削除(Yahoo! Japanでは未サポート) |
{ifsearch:s}{ifcontent:c} | 削除(Yahoo! Japanでは未サポート) |
{_slid} | 削除(Marinでは未サポート) |
{network} | 削除(Googleのみ) |
{adposition} | 削除(Googleのみ) |
{product_id} | 削除(Googleのみ) |
{placement} | 削除(Googleのみ) |
リンク先URLの各トラッキングパラメータを精査し、新しいトラッキングテンプレートで正常に動作するかどうかを確認します。
Yahoo! Japan ValueTrackパラメータ(例えば{mkwid}など)を参照しないパラメータは、新しいカスタムパラメータに置き換える必要があります。これにより、これらのIDをハードコーディングするのではなく、所定の階層でカスタムパラメータを定義することができます(アカウントレベルを除く)。
例
http://www.example.com?mkwid=12345&pkw={keyword}&pmt={matchtype}&pdv={device}
mkwid: この値は、各オブジェクトの一意のIDを表します。「mkwid=12345」をカスタムパラメータ({_mkwid})に置き換えます。重要:システムでは既存の一意のIDを取得し直して適用すべきことを認識しています。
pkw: この値は、Yahoo! Japan側でクリックが発生した際にダイナミックに生成されるパブリッシャーキーワードです。カスタムパラメータは不要です。
pmt: この値は、Yahoo! Japan側でクリックが発生した際にダイナミックに生成されるパブリッシャーマッチタイプです。カスタムパラメータは不要です。
pdv: この値は、Yahoo! Japan側でクリックが発生した際にダイナミックに生成されるパブリッシャーデバイスタイプです。カスタムパラメータは不要です。
このガイドにそって移行作業を行うと、最終的なURL構造は以下の基本例のようになります。
http://{lpurl}?mkwid={_mkwid}&pkw={keyword}&pmt={matchtype}&pdv={device}
また、Yahoo! Japanで配信されるURLは以下のようになります。
次のステップは、キーワード、クリエイティブ、クイックリンクなど、URLの移行に必要なオブジェクトに関するYahoo! Japanのバルクシートレポートの生成です。Marinプラットフォームで通常の方法でレポートを作成することで当該レポートを生成することができます。
バルクアップロードの方法については、サポートセンターの「オブジェクトを一括で追加/編集する方法」を御覧ください。
キャンペーンやグループ階層でカスタムパラメータを定義する場合は、階層に合わせて、キャンペーンもしくはグループ階層のバルクシートをご利用ください。 バルクシートの作成に関する詳細については、上記サポートセンターの記事を参照してください。
注記: Marin Proをご利用の場合、この手順が不要な場合があります。
MarinのアドバンスドURLの対応のURLビルダーを有効にし、レガシーURLビルダーを無効にするには、Marin Softwareカスタマーサポートにお問い合わせください。
以下の記事で新しいURLビルダーをよく理解した上で、以下のステップに進んでURL構造を設定します。
アドバンスドURLの対応のURLビルダーの詳細については、関連するサポートセンターの記事を参照してください。
すべてのカスタムパラメータおよびValueTrackパラメータを含むトラッキングテンプレート構造を追加します。
これには例外があります。例外となるのは、階層内で下位階層に完全なURLのテンプレートがあるる場合です。キャンペーンやキーワードなどの下位階層で作成されたテンプレートは、アカウントテンプレート階層での設定を上書きしますのでご注意ください。
リダイレクトを使用していない場合は、リダイレクト階層を「オフ」に設定します。
例
リダイレクト階層: オフ
最終リンク先URL: {lpurl}&mkwid={_mkwid}&pkw={keyword}&pmt={matchtype}&pdv={device}
リダイレクトの場合、リダイレクト階層をシングルまたはダブルに設定し、リダイレクトスニペットをフィールドに追加して、{lpurl}または最終リンク先URLに対して任意のエンコードレベルを選択します。
トラッキングパラメータブロックで置き換える必要があると考えられるカスタムパラメータの例は、{_campaign}、{_group}, {_dimensionname}といったものです。これらのパラメータは他の階層にありますが、アカウントトラッキングテンプレート階層で参照する必要があります。
注意: Yahoo! Japanの要件に準拠して問題を回避するために、カスタムパラメータ名は小文字と数字のみで構成する必要があります(つまり、{_Mkwid}や{_Group_Name}ではなく、{_mkwid}や{_group}とします)。カスタムパラメータ値は200文字を超えることはできません。詳細についてはYahoo! Japanのヘルプページをご確認ください。
トラッキングテンプレートで現在参照しているカスタムパラメータを作成します。作成するには、青い「+新規」ボタンをクリックします。
例:
カスタムパラメータ
名前: {_mkwid}
階層: キーワード
値: [uniq_id]
カスタムパラメータの値は角括弧で、カスタムパラメータ名は波括弧とアンダースコアで示されます。
トラッキングテンプレートは{_mkwid}を参照するときに、キーワード階層の一意のIDを取得します。。
クリエイティブオブジェクトに一意のIDが必要な場合は、追加の{_mkwid}=[uniq_id]カスタムパラメータを作成し、階層をクリエイティブに設定します。
注記: Googleに使用される{_slid}カスタムパラメータは、Yahoo! Japanではサポートされていません。
重要: 従来形式のURLからアドバンスドURLへの移行を円滑にすすめるたに、Yahoo! Japanが推奨するアップグレード方法に従って、クリエイティブおよびキーワードをアドバンスドURLへ移行することを強くお勧めします。
Marinプラットフォーム上でクリエイティブを再作成する手順
重要事項:キーワードもしくはクリエイティブ用のURLを構築している際に、プレビューURLは表示されません。しかし、トラッキングIDは正常に処理されております。これは、クリエイティブ設定ページでは、処理されたトラッキングIDを表示しないようになっており、URL構築時には目で見てURLを確認できなくなっています。将来的にはご確認いただけるようにする予定です。手動同期した後に、プレビューURLを生成し、問題がないかご確認ください。
最初にクリエイティブをアップグレードすることの重要性について、以下の正式ドキュメントをご確認ください。
●英語: https://help.marketing.yahoo.co.jp/en/?p=7185
●日本語: http://topics.marketing.yahoo.co.jp/...es-manual.html
アップグレード内容が正しいことを確認した後、URLの変更をYahoo! Japanに送信してください。送信するには、プラットフォームの「管理」セクション内の「アクティビティログ」に移動し、管理画面のチェックボックスで操作を選択して、「今すぐ投稿」ボタンをクリックします。
URLビルダー下部の「テンプレートのプレビュー」セクションで、最終テンプレートが設定どおりになっていること、URLに必要なカスタムパラメータがすべて含まれていることを確認します。
URLビルダーの設定を保存することでは、リンク済みのYahoo!Japanアカウントに対してアカウント階層のトラッキングテンプレートを適用しません。アカウント階層のトラッキングテンプレートを適用するには、以下のように行う必要があります。
チャンネルタブをクリックし、アカウント階層のトラッキングテンプレートを適用したいYahoo!Japanアカウントの横にあるチェックボックスにチェックを入れます。そして編集ボタンをクリックし、URL設定を選択します。
そこに任意の文字列を入力します。これは、URLビルダーの設定が常にこの設定値を上書きするためです。任意の文字列を入力することで、アカウントレベル階層のトラッキングテンプレートが適用されるようになります。入力後、保存してください。
保存後、アクティビティログをご確認ください。先程の入力とYahoo!Japanへのトラッキングテンプレートの送信をご確認いただけます。
以上で、移行作業が完了です。
これらのステップが完了すると、Yahoo! Japanスポンサードサーチのアカウントが新しいYahoo! JapanアドバンスドURL形式にアップグレードされます。上記のプロセスに関する不明点やアドバンスドURL移行の処理について他に何かある場合には、弊社担当アカウントチームにお問い合わせください。