グループレベルで出所不明なコンバージョンが出現する理由はいくつかあります。通常、収益アップロードから得られるコンバージョンに関連付けられているべき特定のキーワードID*がプラットフォームで認識されないと、出所不明なコンバージョンが出現します。
プラットフォームの「アクティビティーログ」セクションで、収益アップロードファイルのステータスが「部分的に完了」になることがあります。収益ファイルを開くと、以下のような「結果」エラーメッセージが表示されます。
このエラーに関する以下の説明を確認し、いずれかの説明によって問題が解決するかどうかお客様のアカウントを確認してください。
システム内に存在しないキーワードIDのコンバージョンが収益アップロードに含まれている場合、これらのコンバージョンはグループレベルで出所不明に分類されます。
この警告は、収益アップロードにプラットフォームで検出されたクリエイティブIDが含まれているのに、キーワードIDが見つからなかったことを意味します。この場合、プラットフォームでのみコンバージョンはクリエイティブIDに帰属し、キーワードIDがないコンバージョンは出所不明に分類されます。
収益アップロードの時点でキーワードが完全に同期または作成されていない場合も、コンバージョンデータがキーワードレベルで出所不明に分類されることがあります。これにより、コンバージョンや収益のメトリックはクリエイティブレベルでのみ成功します。
同じプラットフォームキーワードID(通常、リンク先URLに含まれる8桁の英数字による文字列)が複数のキーワードに存在する場合、プラットフォームではコンバージョンが帰属するキーワードを特定できません。これらのコンバージョンは、問題のキーワードのグループレベルで出所不明に割り当てられます。今後のコンバージョンの帰属でこの問題が発生しないようにするには、以下の手順で操作します。
重複するトラッキングIDの解決方法については、ヘルプを参照してください。
推奨されるプラットフォームトラッキングID(例:mkwid=[distribution][uniq_id]))がキーワードのリンク先URLに含まれていることを確認してください。このパラメータがない場合、プラットフォームではキーワードIDを解析してコンバージョンの帰属先を認識することができません。今後のコンバージョンの帰属でこの問題が発生しないようにするには、以下の手順で操作します。
収益は最初にクリエイティブIDを介してクリエイティブに帰属されるので、キーワードIDまたはキーワード/マッチタイプの組み合わせがクリエイティブと同じグループに見つからない場合、収益はキーワードで帰属されません。
キーワードURLとクリエイティブURLの両方が正しいように見えても、グループレベルで出所不明のコンバージョンになる場合があります。これらのキーワードのいずれかの設定を詳しく調べると、システムでトラッキングIDが検出されなかったことがわかります。
トラッキングパラメータが正しく設定されていることを確認します(「管理」>「収益」>「トラッキングID」)。プラットフォームで正しい帰属が認識されるように、「トラッキングID」フィールドに値を設定する必要があります。
トラッキングIDの値がリンク先URLに追加された値と一致しない場合も調整する必要があります。トラッキングIDの値が適切に設定されていることを確認し、「保存」をクリックします。
URLトラッキングおよびトラッキングIDについての詳細は、ヘルプを参照してください。
クリエイティブレベルのトラッキングを使用する場合は、クリエイティブURLが使用されます。そのため、それらのURLにkeyword_textとmatchtypeの2つのパラメータを含めておく必要があります。この2つのパラメータによって、コンバージョンの帰属先となるキーワードをシステムに伝えます。これら2つのパラメータのいずれかまたは両方が欠けていると、出所不明のコンバージョンが出現します。クリエイティブレベルのトラッキング設定の詳細については、ヘルプを参照してください。
クリエイティブレベルのトラッキングを使用する場合、からプラットフォームには正規化形式のキーワードが渡されるため、プラットフォーム内のキーワードと異なる場合があります。収益ファイルを通して渡される正規化形式のキーワードは、プラットフォーム内で表示される実際のキーワードと同じでない可能性があります。そのため、コンバージョンはクリエイティブレベルでしか表示されません。
上記の原因によって出所不明のコンバージョンが出現するのを防ぐために、Yahoo!アカウントではキーワードレベルのトラッキングを使用することをお勧めします。
注記:Googleサイトリンクの場合は、URLから{creative}を削除する必要があります。 Bingサイトリンクの場合は、URLから{Adid}を削除する必要があります。
プレースホルダキーワードを使用してサイトリンクを追跡する場合は、実際のサイトリンクURLに{creative}/{Adid}パラメータを含めないでください。この{creative}/{Adid}パラメータをハードコードされた値(つまり、sitelink)に置き換えることをお勧めします。
例:pcrid={creative}/{Adid}の代わりに、pcrid=sitelinkに変更します。この{creative}/{Adid}パラメータが実際のサイトリンクURLに含まれていると、出所不明のコンバージョンが出現します。
システムが収益ファイルを調べるときは、まず、収益ファイルの「クリエイティブID」値と「クリエイティブ」タブの「パブリッシャーID」値を照合して、帰属先となる正しいクリエイティブを探します。一致するIDが検出されると、システムは一致したキーワードのクリエイティブと同じグループ内でのみ検索を実行します。その際、収益ファイルの「キーワードID」値と、「キーワード」タブのキーワードのURLに含まれるトラッキングID値を照合します。クリエイティブが見つかったのにキーワードが見つからない場合、コンバージョンはグループレベルで出所不明に割り当てられます(この状態は特定のグループの「キーワード」サブタブに表示されます)。サイトリンクプレースホルダキーワードは参照先のクリエイティブとは異なるグループに存在するため、コンバージョンの帰属先が正しく認識されるように{creative}/{Adid}パラメータを削除する必要があります。
{matchtype}トラッキングパラメータを使用している場合、Bingでは、入札されたマッチタイプではなく掲載されたマッチタイプを使って入力されます。つまり、クリエイティブレベルのトラッキングを使用しており、キーワードのマッチタイプのバリエーションが3つすべてない場合、欠落したキーワードのバリエーションを通じたコンバージョンは帰属しません。
たとえば、「自転車」というキーワードに対して入札した場合に、それが「部分一致」に設定されていたとします。ユーザーが「自転車」という語句を検索した場合、これは技術的にはキーワードの完全一致となります。したがって、Bingはb(部分)ではなくe(完全)を使って{matchtype} ValueTrackパラメータを入力することになります。このとき、このグループに「自転車」という完全一致キーワードがなければ、収益はどのキーワードにも帰属しません。
修正するには、以下のいずれかを実行します。
1. キーワードレベルのトラッキングに切り替えます。この方法で問題は解決されます。
2. クリエイティブレベルのトラッキングを使用し続ける場合は、BingのURLの{matchtype}パラメータを{BidMatchType}に変更します。Bingは入札されたマッチタイプを使ってこのパラメータを入力します。したがって、この帰属問題は発生しません。Bingからは、「bb (for broad), bp (for phrase), be (for exact)」とい結果が返されます。プラットフォームでは、これらの任意のエントリを収益ファイルの「マッチタイプ」列に受け入れることができます。
注記:キーワードのすべてのマッチタイプバリエーションを含めることは推奨される回避策ではありません。 このように指定すると、プラットフォームでは単にクリエイティブに帰属するのではなく間違ったマッチタイプに帰属することになり、キーワードレベルでの帰属性が正確に判定されなくなります。
Bingでキーワードレベルのトラッキングを使用する場合は、BingAdsでキーワードレベルURLを要求するために、クリエイティブリンク先URLを{param1}に設定する必要があります。{param1}を使用しない場合、BingではクリエイティブURLのみを検索および使用してキーワードURLを無視します。このため、出所不明な収益が発生する場合があります。
詳細については、ヘルプを参照してください。
現在、収益ファイルのkeyword_textで絞り込み部分一致(BMM)キーワードを渡すと、+が正しく渡されずにスペースとして表示されるというバックエンドのエラーがあります。そのため、クリエイティブレベルのトラッキングを使用するときに、コンバージョンの帰属先となるキーワードをkeyword_textフィールドに基づいて判定すると、正しく帰属しません(出所不明になります)。これはスペースが表示される収益ファイル内のBMMキーワードと、プラットフォーム内のBMMキーワード(+が表示される)が一致しないためです。
現在、弊社のプロダクトチームはこの問題の修正に取り組んでいます。当面の間は、回避策としてキーワードレベルのトラッキングを使用してください。
プラットフォームでは大文字と小文字を区別するため、収益ファイル内のキーワードがアプリケーション内の大文字と小文字の表記と異なる場合、コンバージョンは出所不明に分類されます。たとえば、収益ファイルによって「disco ball」というキーワードが返されたのに、アプリケーション内には「disco Ball」というキーワードしかない場合、このコンバージョンのキーワードは検出されません。
クリエイティブレベルのトラッキングの場合、ValueTrackパラメータ{keyword}は大文字と小文字を区別せず、実際のキーワードの大文字/小文字に関係なく常に小文字のキーワードを返します。このため、同じグループ内に大文字と小文字の異なる同じキーワードがないことが重要になります。そのような同じキーワードがあると、データの帰属で問題が発生します。
通常、このような状況はリダイレクトを使用するクライアントで発生します。キーワードに二重に追加されたリダイレクトおよびパラメータがリンク先URLに含まれているかどうかを確認してください。含まれている場合は、このエラーの原因になります。プラットフォームでは一意のIDを検索するとき、初めて検出された時点で検索が終了します。ただし、コンバージョンは追加されたどちらのトラッキングIDからも発生する可能性があります。コンバージョンの発生源がURLから解析されたトラッキングIDと異なる場合、プラットフォームではそのコンバージョンがどこに帰属するのかを判断できないため、グループレベルで出所不明に分類されます。
この問題は、おそらく「クリックスルーURL」列でリダイレクト(リンク先ページではなく)をアップロードしたために、リダイレクトが1つではなく2つあるキーワードができたことが原因です。今後のコンバージョンの帰属でこの問題が発生しないようにするには、以下の手順で操作します。
*出所不明は欠けているまたは正しくないキーワードIDにのみ関係します。欠けているまたは正しくないクリエイティブIDが原因で発生することはありません。クリエイティブIDに帰属するコンバージョン間で矛盾がある場合、これらのコンバージョンはクリエイティブレベルで検出されないか、またはグループレベルで出所不明になります。そのため、同一グループ内のキーワードおよびクリエイティブに対するコンバージョンの総数は等しくなりません。
クライアント間の帰属性を使用する場合は、「管理」>「収益」>「トラッキングID」の解析設定を親アカウントと同じ設定にする必要があります。両者の設定が同じでないと、帰属性が正しく認識されません。
キーワードレベルのトラッキングを使用しているときに、キーワードURLを編集して新しい一意のIDを追加すると、古いキーワードURLおよび以前のIDから発生する潜在的なコンバージョンが収益ファイルに含まれる可能性があります。このような場合、以前のIDは現在のキーワードURLとの関連性がなくなっているため、コンバージョンは「出所不明」に分類されます。これは予期された動作です。クリエイティブレベルのトラッキングを使用しているときに、個々のクリエイティブを[creative_id]ではなく[uniq_id]で見分けている場合も同じような状況が発生します。
Googleクリエイティブを編集すると、Googleによってそのクリエイティブに新しいパブリッシャーID({creative}値)が割り当てられます。パブリッシャーIDが更新されたため、以前のパブリッシャーIDを含む古いURLから発生した潜在的なコンバージョンは、そのクリエイティブに帰属しなくなります。
複合アプローチを使用するときは、URLに次のように指定します。
http://www.example.com/?mkwid=abc123_d{device}&pcrid=def456&pkw={keyword}&pmt={matchtype}
キーワードトラッキングID(特定のキーワードをクリックすると表示される3つの値)には、 {device}パラメータを付加していないトラッキングIDのみを使用します。たとえば、上記のURLの場合は次となります:abc123、sabc123、またはcabc123
トラッキングIDにこの_d{device}パラメータを含めると(abc123_d{device}、sabc123_d{device}、cabc123_d{device}など)、以下の状況で出所不明のコンバージョンが出現します。
収益ファイルでキーワードIDにこの_d{device}値が表示されていても、プラットフォームでは_d{device}の前の値のみが照合されます。そのため、プラットフォームではキーワードのトラッキングIDにこのパラメータを含めないでください。この問題を修正するには、以下の手順で操作します。
トラッキングIDの再処理ジョブが完了すると、キーワードのトラッキングIDは修正されて_d{device}パラメータが付加されていない状態になります。