概要 |
このガイドでは、MarinトラッカーJavaScriptを使用してコンバージョンや収益を統合するために必要な手順を紹介します。次に関する細かい内容は、お客様とMarinで行う範囲決定と構成のプロセスを経て文書化されます。
トラッカーJavaScriptコードについてMarinの非同期JavaScriptクリックおよびコンバージョンキャプチャコードスニペットは、検索広告からの受信トラフィックとコンバージョンを記録します。 このコードを使用して、検索広告とその他のメディアチャンネル(アフィリエイトマーケティングやオンラインディスプレイキャンペーン、自然検索など)のコンバージョンの関連性((パス)と呼ばれる)を明らかにすることもできます。 コードが非同期の状態であるとは、背景でピクセルが構築されるため、ページの読み込み速度に影響しません。
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このコードの役割:このJavaScriptは訪問者をサイトに導いたキーワードおよびクリエイティブを、検索広告クリックのリンク先URLに埋め込まれたキーワードIDとクリエイティブID(これに限定されません)に基づいてログに記録します。このJavaScriptは参照URLとリンク先URLを取得し、ユーザーのブラウザのCookie ID(UUID)を設定して、これら3つの値をMarinに送信します。このクリックデータは、コンバージョンをキーワードやクリエイティブに帰属するために、コンバージョンデータと結合されます。まれにブラウザでJavaScriptが無効にされていることがあり、この場合<noscript>画像ピクセルは実行されますがトラッキングデータは格納されません。これは監査目的でのみ使用されます。 コードの配置場所:次のJavaScriptコードスニペットはWebサイトのすべてのリンク先ページで公開されるようにします。フッターテンプレートなどグローバルなテンプレートに配置するのが理想的です。
このセクション内のコードは例であるため、お客様のリンク先ページには配置しないでください。
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Marinはお客様と実施する作業範囲の決定および統合計画の策定で、次の表に示すコンバージョンタイプを定義します。
コンバージョンタイプ | コンバージョンID | コンバージョンソース | 入札に使用しますか? | クリック当たり複数か1回か? | 帰属日 |
例:売上 | 売上 | Marinトラッカー | ○ | 複数 | クリック/コンバージョンの日 |
例:リード | リード | Marinトラッカー | × | 複数 | クリック/コンバージョンの日 |
場所:
Marin Softwareではページビュー、直帰、サイト滞在時間、その他の非トランザクションコンバージョン情報といったユーザーエンゲージメントメトリックに照らして効果的に入札することはできません。統合計画のレビューでは、コンバージョンタイプやクリック当たりのコンバージョン数、帰属の方法(クリックの日またはコンバージョンの日、あるいはその両方)をお客様に確認していただきます。
コンバージョンキャプチャコードこのコードの役割:このJavaScriptは、次に示す値をコンバージョンメトリックの配列に取り込み、クリックJavaScriptが作成したCookie ID(UUID)と併せてMarinに送信します。これによりMarinはクリックデータとコンバージョンデータを結合できるようになります。お客様の開発チームは、サーバー側のロジックを使用して、次に示すフィールドに適切なコンバージョンデータを挿入する必要があります。次に示すフィールドは名前と値のペアを使用するJSON配列として定義されます。フィールド値はコードスニペットの下で定義します。 まれにブラウザでJavaScriptが無効にされていることがあり、この場合<noscript>画像ピクセルは実行されますがトラッキングデータは格納されません。これは監査目的でのみ使用されます。
このセクション内のコードは例であるため、お客様のコンバージョンページには配置しないでください。
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フィールド名 | 定義 | ソース | 必須 |
[CLIENT-TRACKING-ID] | 各Marinクライアントアカウント固有の静的な英数字の値で、PSオンボードチームから提供されます。 | Marin | 必須 |
<ISO-CURRENCY-CODE> | ISO通貨コードは特定の国の通貨を表す3桁の値です。 トランザクションの通貨がクライアントアカウントのデフォルト通貨タイプと異なる場合は、ISOコードを挿入します。そうでない場合はプレースホルダを削除して空白にします。 | クライアント | オプション |
<ORDER-ID> | コンバージョンイベントの一意の識別子です。レポートやページの再読込時の重複排除などに使用できます。 注文IDは、重複排除に使用されるため、どの時点でも再利用しないことが重要です。 注文IDが利用できない場合は、プレースホルダを削除し空白にします。 <ORDER-ID>プレースホルダを置き換える場合は、すべての<ORDER-ID>プレースホルダのインスタンスを同じ値に置き換える必要があります。 | クライアント | オプション |
<CONV-TYPE-ID> | コンバージョンタイプIDは、統合計画の「コンバージョンタイプ」セクションで定義され、コンバージョンイベントに相当します。 | Marin | 必須 |
<PRODUCT-SKU/NAME> | このフィールドは、商品またはトランザクションに関するMarinの情報を渡すときに使用できます。それ以外の場合は、プレースホルダを削除し空白にします。 | クライアント | オプション |
<CATEGORY> | このフィールドは、商品カテゴリーまたはその他のトランザクションに関するMarinの情報を渡すときに使用できます。それ以外の場合は、プレースホルダを削除し空白にします。 注記:この値はMarinのカスタムレポートからしかアクセスできません。 | クライアント | オプション |
<PRICE> | アイテム/トランザクションあたりの価格 Marinで<PRICE> X <QUANTITY>の乗算が行われ、アプリ内の合計値が算出されます。 収益がない場合は、プレースホルダを削除して空白にします。 例:30.20(10進法の値のみ、記号は含めない) | クライアント | オプション |
<QUANTITY> | このトランザクションで購入されたアイテム数 | クライアント | オプション |
Marinでトラッカーを使用してコンバージョン/収益を帰属させるには、一意の識別子(ID)を使用して各キーワード、クリエイティブ、プレースメントURLにタグ付けする必要があります。次のURL構造(ハイライト部分は必須のMarin変数)を推奨しています。
次の表では、Marin変数の挿入時に置換される値を示しています。
挿入変数 | 機能 | Google | Bing | FaceBook |
[uniq_id] | 8文字の英数字で構成される一意のIDを挿入します | 8文字の一意のID | 8文字の一意のID | 8文字の一意のID |
[distribution] | クリックのソースを表す動的なパブリッシャーパラメータを挿入します | {ifsearch:s}{ifcontent:c} |
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[device] | デバイスタイプを表す1桁の文字を挿入します: [c, m ,t](使用可能な場合) | {device} |
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[creative_id] | クリエイティブIDを表す動的な挿入パラメータを挿入します | {creative} | {Adid} |
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[keyword_text] | キーワードを表す動的な挿入パラメータを挿入します | {keyword} | {keyword} |
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[matchtype] | マッチタイプを表す動的な挿入パラメータを挿入します | {Matchtype} | {Matchtype} |
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次に示すリードパラメータは、表内で「X」が記載されているパブリッシャーについては含める必要があります。 {device}値はMKWIDパラメータまたはPDVパラメータのいずれか1つに配置します。
パラメータ名 | 挿入変数 | | Bing | |
mkwid | [uniq_id] | 〇 | 〇 | 〇 |
mkwid | [distribution] | 〇 | 〇 |
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mkwid | [device] | 〇 |
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pcrid | [creative_id] | 〇 | 〇 |
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pkw | [keyword_text] | 〇 | 〇 |
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pmt | [matchtype] | 〇 | 〇 |
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pdv | [device] | 〇 |
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クリエイティブURL変数 |
| 上記と同様 | {param1} | 上記と同様 |
キーワードIDのパーシングにある次の設定を、Marinアプリケーションで構成する必要があります。
パラメータ | このシーケンスの後に開始 | このシーケンスの後に停止 |
トラッキングID | mkwid | & |
{Creative}パラメータ | pcrid | & |
キーワード | pkw | & |
マッチタイプ | pmt | & |
デバイスタイプは追加されていますか? | デバイス区切り文字 |
X | パイプ(“|”)またはアンダースコア(“_”) |
Marin URLビルダーのクライアント用に次の設定が有効になります。
パブリッシャー | 入力されたキーワードレベルURL |
| mkwid=[distribution][uniq_id]&pcrid=[creative_id]&pkw=[keyword_text]&pmt=[matchtype]&pdv=[device] |
| mkwid=[distribution][uniq_id]&pcrid=[creative_id]&pkw=[keyword_text]&pmt=[matchtype] |
| mkwid=[uniq_id] |
URL自動修正の設定 |
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URL自動修正 | 警告(該当する場合、最初のURLタグ付けプロセスの直後にプロフェッショナルサービスによって有効化されます)。 |
クリエイティブの自動URL構築 | オン |
プレースメントの自動URL構築 | オン |
MarinではGoogleサイトリンクのパフォーマンスを2通りの方法でトラッキングできます。選択できるオプションはいずれか1つです。
Marinではサイトリンクをトリガしたキーワードに収益を帰属させることができます。これによりキーワードの実際のROIを把握できるため、適切にキーワードに入札できます。この方法の短所は、どのサイトリンクがコンバージョンにつながったのかを把握できないことです。
サイトリンクからのコンバージョン/収益データを、コンバージョンを導いたキーワードに正しく帰属させるため、Googleサイトリンクには次の{copy}パラメータが付加されます。
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コンバージョンをサイトリンクに帰属させて、個々のサイトリンクのパフォーマンスをトラッキングするには、Marinでプレースホルダキーワードを作成し正しくトラッキングが行われるようにします。この方法では、どのサイトリンクがコンバージョンにつながったのかを把握できますが、コンバージョンにつながったキーワードは確認できません。また、この方法では、Googleがクリックを実際のキーワードの成果とする場合よりも、キーワードのコンバージョン獲得が少なく見えるため入札に影響する可能性があります。
各Googleサイトリンクに対してプレースホルダキーワードを設定し、Marinで生成されたURLをGoogleの実際のサイトリンクにコピーする必要があります。
手順 | タスク | オーナー | 依存関係 |
1 | 統合計画のレビューと完成 | お客様/Marin |
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2 | URLビルダーとパーサーの設定 | Marin | 1 |
3 | JavaScriptクリックおよびコンバージョンキャプチャコードの展開 | お客様 | 1 |
4 | コンバージョンタイプの設定 |
| 1 |
5 | URLを構築、品質確認、パブリッシャーへのトラフィック | Marin/お客様 | 2 |
6 | コンバージョン/収益データの品質確認3日間 | Marin/お客様 | 3,4,5 |
7 | クライアントサービスチームへの引き継ぎ | Marin | 6 |
例1:1つのコンバージョンイベント内に複数のコンバージョンタイプ次の例では、複数のコンバージョンタイプがどのようにキャプチャされたか示しています。 コンバージョンイベントが複数のコンバージョンタイプを参照するため、コンバージョンタイプのインスタンスごとに異なる注文IDを使用することが重要です。 Marinでは次の設定オプションを推奨しています(順不同)。
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次の例では、単一のコンバージョンタイプがどのようにキャプチャされたか示しています。
<!-- BEGIN: Marin Software Tracking Script --> <script type="text/javascript"> var _mTrack = _mTrack || []; _mTrack.push(['addTrans', { items : [{ orderId : '300188403', convType : 'store_locator' }] }]); _mTrack.push(['processOrders']); (function() { var mClientId = '1a2b3c4d'; var mProto = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'http://'); var mHost = 'tracker.marinsm.com'; var mt = document.createElement('script'); mt.type = 'text/javascript'; mt.async = true; mt.src = mProto + mHost + '/tracker/async/' + mClientId + '.js'; var fscr = document.getElementsByTagName('script')[0]; fscr.parentNode.insertBefore(mt, fscr); })(); </script> <noscript> <img src="https://tracker.marinsm.com/tp?act=2...3c4d&script=no" > </noscript>
<!-- END: Copyright Marin Software --> |
次の例では、単一のコンバージョンタイプがどのようにキャプチャされたか示しています。
<!-- BEGIN: Marin Software Tracking Script --> <script type="text/javascript"> var _mTrack = _mTrack || []; _mTrack.push(['addTrans', { currency : 'USD', items : [ {
convType : 'sale', product : 'mens running shoes', price : '120.00', quantity : '1' }, {
convType : 'sale', product : 'mens running socks', price : '10.00', quantity : '5' } ] }]); _mTrack.push(['processOrders']); (function() { var mClientId = '1a2b3c4d'; var mProto = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'http://'); var mHost = 'tracker.marinsm.com'; var mt = document.createElement('script'); mt.type = 'text/javascript'; mt.async = true; mt.src = mProto + mHost + '/tracker/async/' + mClientId + '.js'; var fscr = document.getElementsByTagName('script')[0]; fscr.parentNode.insertBefore(mt, fscr); })(); </script> <noscript> <img src="https://tracker.marinsm.com/tp?act=2...3c4d&script=no" > </noscript>
<!-- END: Copyright Marin Software --> |